前回の記事では、私なりの「セミリタイアに踏み切るために必要な5つの要素」を整理しました。

- 資産・資金
- マインド(価値観・幸福観)
- 計画(お金・時間・人間関係)
- やりたいこと
- 外的要因(環境・出来事)
こうして分解してみると、「足りないもの」や「引っかかっている点」が、少しずつ見えてきます。
とはいえ、これらの要素は、人によって強弱も組み合わせもさまざまです。
資産が突出している人もいれば、やりたいこと一本で突き進む人もいる。
あるいは、外的要因に背中を押されて動き出す人もいます。
そこで今回は、5要素のバランスから見た「典型的な6つのパターン」を整理してみました。
ご自身がどのタイプに近いのか、どこが強くて、どこが弱いのか。
そんな視点で読んでいただければと思います。
典型的な6パターン
パターン1 リッチFIRE(資産優位タイプ)

飛び抜けた資産を持つ、いわゆるリッチ/ファットFIRE型ですね。
勝手に資産が増えていくため、働いていることが馬鹿らしくなってきそうです。
社会との接点を持ったり、暇つぶしのために、好きな仕事を少しだけやる/興味がなくなったり、他にやりたいことが見付かったら、あっさり辞められる…
資産が豊富だと、自由度が高そうです。
やはり資産は、セミリタイアに必須の要素ですね。
この形でセミリタイアするなら、2億円は欲しいところ
ただし、ここを重視しすぎると、「ラストエリクサー症候群」になるおそれがあります。
人間の欲は果てしない…
長年勤め、給与水準が高まった現職を手放すのは、相応の覚悟が必要です。
あと1年、あと1年と思って、続けているうちに、踏ん切りが付かなくなってくるのは、非常に怖いです💦
これを防ぐには、
自分に必要な資産額を明確にしておくこと
時間の有限性を考慮して、人生設計を立てること(要素3)
自分の求めるライフスタイルや優先すべき事項を明確にすること(要素2)
などが重要になりそうです。
資産だけでセミリタイアに踏み切ると、ちょっと寂しいかも💦
私のような庶民は、「時間が余る」という経験が少ないため、どうも時間を持て余しがち…
こちらの記事にも書きましたが、セミリタイアすると、エンタメは倍速で消費するらしいので、あっという間に退屈になりそう。
要素1は、ベースとして必須ですが、セミリタイア生活を楽しむ上では、要素2~4は必要かなと思います。

パターン2 悟り、出家タイプ(マインド優位型)

少欲知足など、セミリタイアに必要なマインドが充実しているタイプ
資産が多くなくても実現できるため、ミニマリスト、リーンFIREなどに多そうです。
大原扁理さんとか近いかもしれませんね。
このタイプは、「お金に依存しないで暮らす力」や「ちょっとしたことに幸せを見出す力」が高いため、セミリタイア生活が破綻する可能性が低いのが特徴でしょう。
「心の安寧」や「精神の充溢」が優先事項のため、ともすると世間離れしそうですが、この境地にたどり着けるなら、そうした俗っぽい悩み自体がくなりそうww(何とも逆説的です)
私は、そこまでの悟りを求めてはいませんが、色々とやり尽くした末に、こういった安定の境地に至れたらいいなと思います。

パターン3 堅実タイプ(計画重視型)

しっかりセミリタイア計画を練って、実現可能性が高まった末に、セミリタイアするタイプ
サイドFIREやダウンシフトなどに興味のある方は、こちらに該当するでしょう。
よく調べているので、不慮の事態が起きにくく、安定してセミリタイア生活に移っていけそう。
また、資産に加え、やりがいや時間の使い方なども考えているので、後悔する可能性も低いです。
とにかく堅実です。
理想的なタイプですが、どこまで計画を立てれば「安心・納得」と言えるのかは、人それぞれですし、目標値が高いと、その分、セミリタイアの時期が遅れて、自由な時間が減る可能性もあります。
「もっと早くセミリタイアしておけばよかった」と後悔する可能性も含めて検討し、時には、思い切ることも必要でしょう。
その場合、要素5(外的要因)が必要になってきそうです。
また、要素4(やりたいこと・熱意)は、本能による部分が大きそうなので、計画はバッチリでも、「実際、セミリタイアしてみたら、何となく違った」という感じを持つかもしれません💦
計画も重要ですが、楽しい、夢中になれるといった感情・感覚の面も大切にしたいですね。
パターン4 夢追い人タイプ(やりたいこと優位型)

やりたいことが突出しているタイプ
芸術家などに多そうですが、具体的な方は思いつきませんでした。
これに該当する方は、そもそもFIRE界隈には、顔を出さないのかもしれませんね。
一番難しい「やりがい・生きがい」をクリアしている(というか、そこを満たすためにセミリタイアする)ため、セミリタイアの決断がスムーズに行きそう。
このタイプは、もはや「リタイア」という発想すらなく、「単なる人生の1ステップ」としか捉えていないのかもしれません。
リスクは高いものの、やりたいことがあり、それに向かってまい進できるなんて、幸せですよね。
私は、まだ「やりたいこと」が見えていませんが、「やりたいことを探すために、時間やエネルギーを使える状態」には、心惹かれるものがあります。
換言すれば、「セミリタイアが目標」になってしまっている面はあります💦
「上場ゴール」にならないよう、バランスを考えていきたいですね。
年末年始など、そこそこ時間ができても、気付いたら、ふだん週末にやっていることをしてたりします💦
セミリタイアしても、結局、ガラリと行動様式を変えることは難しいかも…
今のうちから、「やりたいこと」を必死に探していかないと、せっかくのセミリタイアがもったいない感じになりそうです。
パターン5 モームリ・タイプ(外的要因優位型)

現在の生活、仕事や組織などへの不満は、セミリタイアに対する強烈なモチベーションになります。
セミリタイアを目指す人は、多かれ少なかれ、この外的要因によって、是非もなくセミリタイアを考え始めるのだと思います。
しかし、勢いだけでセミリタイアするのは待った方がよいかもしれませんね。
切羽詰まっている状況であっても、NO・PLANだと、ジリ貧になる可能性があります。
まずは、病休を取るなり、労働基準監督署に訴えるなりして、身の安全を確保しつつ、少しずつフェードアウトしていくのがよいでしょう。
セミリタイアを考え始めると、外的要因のつらさが落ち着いていくことがあります(私自身、そうでした)。
これは、リタイア計画を練ることで、視野が広がったり、経済的な余裕が出てきたことで、職場への依存度が下がるため起こるようです。
心身が落ち着いた結果、セミリタイアを後ろ倒しにしたり、踏ん切りが付かなくなってしまったりすることもあるかもしれません。
でも、少し冷静になってから、改めて、
●自分にとってセミリタイアが必要なのか、するとすればいくら必要か(要素1)
●自分はどう生きたいのか(要素2)
●どのような計画であれば納得できそうか(要素3)
●本当にやりたいことは何?(要素4)
といった点を整理していくのがよいと思います。
「辞める」一択から、「辞めても、辞めなくてもいい」と選択肢が持てるようになるのは、間違いなく好転でしょう。
この点からも、5要素が相互補完的なものであること、そして、各要素をバランスよく考えていくのがよいことが分かります。
逆に、
●資産が増えて、稼ぐ必要性が低下した(要素1)
●残りの時間を考えて、早めに第二の人生を始めたい(要素3)
●仕事に不満はないが、もっとやりたいことが見付かった(要素4)
…など、他の要素に後押しされて、セミリタイアに踏み切るのは、とても幸せなことですね。
パターン6 バランス型

外的要因以外が高い、理想的なパターンです。
SNSなどでリタイア生活などを発信している方は、このパターンが多いと思われます。
バランスが取れているので、安定したリタイア生活が期待できそうです。
ここを目指したいところですが、資産以外の要素は、個別性が高く、明確な解がないため、一つずつ自分で考えていかなければなりません。
特に、「マインドセットを書き換える」というのは、長年の考え方や習慣を直すことにほかなりません。
また、「やりたいこと」が明確になっているなら、すでに実行に移している可能性が高く、それが見えないから、苦しいわけです。
こうしたことを整理していくには、相当、時間がかかりますね💦
(その過程も、楽しみたいところですが…)
注目してほしいのは、このバランス型でも、要素5の「外的要因」が必要という点です。
優良なバランス型ですが、盤石すぎるがゆえに、セミリタイアへの動機が高まりにくい(動機の維持が困難)。
実際は、「パターン3 堅実型」のように、「資産もそこそこ貯まり、計画もある程度は決まった」という状態を目指し、外的要因(要素5)によって最後の一押しを受け、「えいやっ!」とセミリタイアに踏み切るのが現実的かなと考えています。
社会情勢、インフレ、株価動向、職場環境、健康状態などによって、不安感も変動しますから、「完全に安心」という状態は、いつまで経っても来ません。
どこかで背中を押してもらう必要があると思います。
それを自分で用意するのか(=締め切りを決める)、偶然の機会に任せる・飛び乗るのかは、残された時間や、人生に対する向き合い方によって変わってくるのでしょう。
もちろん、全要素高いスーパーマンのような方もいらっしゃるでしょうね。
両学長、たぱぞうさん、三菱サラリーマンさんなど、レジェンド級の方たちが、このイメージです🦁
やっぱり私の目指すのは、資産リッチなだけでなく、進むべき方向が見えていて、そこに向けてひた走っている感じが理想的だなぁ。
まとめ
6つのパターンを見てきましたが、「正解の型」があるわけではありません。
大切なのは、
・自分は今どこにいるのか
・どの要素が強く、どこが弱いのか
を把握すること。
そして、多くの場合、最後の一押しになるのは「外的要因」です。
次回は、これらの5要素を使って、私自身がどこに立っているのかを振り返ってみます。

