頑張ることは、良いことか?
「若い時の苦労は、買ってでもせよ」
幼い頃に亡くなった祖父が、残してくれた言葉です。
戦争を経験した祖父は、おそらく、私よりも、ずっとシビアな人生を生きてきたのでしょう。
銀行屋として実直に働き、最後は、都市圏の支店長だったと聞いています。
投資や金融についても、もっと、色々と話を聞いておけばよかったです。
当時は、深く考えませんでしたが、「ラクな道よりも、厳しい道を行け」「先に苦労しておけば、あとでラクになる」…そういった、祖父の人生訓が、冒頭の言葉に集約されている気がします。
私は、子どもながらに、この言葉を大切にし、心に刻んで来ました。
学生時代は、おおむね羽目を外さず、学業や運動に専心し、希望の大学へ進学。
その後も、無難な公務員を選び、20年近く、真面目に働いてきました。
結果、それなりのスキルや社会的地位を得られました。
ここまでは、その生き方のメリットの方が多かった気がします。
特に、お金を使わない生活が沁みついていたため、FIREを知ってから行動に移すまで、生活面でも資金面でも、スムーズに行きました。
ただ、ここにきて、少し見方を変えても良いのでは、と思い始めています。
すなわち…
残された時間をもっと有意義に使った方が良いのではないか?
一時的な快楽や楽しみを、軽視し過ぎてはいなかったか?
といった思いが強くなってきたのです。
Die with zero的な発想ですね。
こうした思いが強くなったのは、私の年齢、資産額、セミリタイアとの出会い、現職に対する思い、体調などが大きく影響しています。
祖父の頃とは、時代が違う
様々なメディアで言われるように、現代は、生き方/働き方が極めて多様化しています。
「頑張れば頑張るほど、豊かになれる」という神話は崩壊し、「よい大学・よい企業=よい人生」という王道ルートも、すっかりオワコンになりました。
祖父の頃は通用した生き方が、現代では、通用しなくなってきているのかもしれません。
もちろん、目先の利益に捕らわれず、長期的な視野を持って、人生のかじ取りをすることは、重要でしょう。
ただ、「自分の時間やエネルギーを賭ける価値があるのか?」を、より慎重に見極めなければならなくなってきているのだと思います。
そのような観点からは、祖父の時代とは、異なるシビアさがあるように感じますね。
また、今の今まで、すっかり意識していなかったのですが、祖父の訓戒自体、「若い頃の苦労」とあります。
つまり、年齢を重ねたら、また違った生き方が必要になってくるということ

もう若くないーー!!!
幼い孫に対して、取り返しのつきにくい「若い頃」の生き方を示してくれたのでしょう。
寡黙な人でしたが、改めて、祖父の愛情を感じました。
中年期以降の生き方についても、話を聞いておきたかった…
自分は、どう生きるか?
そうしたシビアな現代を、より良く生きるには、柔軟さが必要
投資やフリーランスの世界では、「愚直」という言葉が、良い意味で使われることが多いですね。
「低迷する時期もあったが、この銘柄へ、愚直に投資した」
「自分の信じる手段を、愚直に実行し続けた」…
成功者の語る言葉は、力強く、魅力的です。
しかし、「愚直」も、行き過ぎれば「ガンコ」になります。
また、成功者バイアスや、懐古主義的な考えが混じりやすいことも、意識しておく必要があります(人は、自分が頑張ったことや、達成したことに、価値を置きやすい)。
何事も、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。
現代は、こだわり過ぎず、常に自分で考えて、納得の行く選択ができるような「しなやかさ」が求められる気がします。


結局、バランス
頑固さや実直さは必要
一方で、柔軟さやしなやかさも大事
そうすると、結局、自分で程よい塩梅を探りながら、バランスを取っていくしかない🌟
つまらない結論ですが、今の自分には、それが答えのような感じがします。
そして、自分の半生を振り返った時に、「仕事や苦労に偏り過ぎていたな…」と強く思いました。
生き方の修正は難しい…、が
そうした気付きを得てからも、「苦労した方が、後でラク」といった思考が、未だ支配的です💦
それどころか、「楽しいことばかりしていると、あとで、しっぺ返しを食うのでは」と、罪悪感を持ったりする始末…💦💦


「エンタメよりも、将来の備えや自分に負荷を掛ける方を選好やすい」
こうした長年の習性を修正するのは、難しいです。
楽しいことを考える時間を作り、少しずつ、慣らしていくほかありません。
(「修正せねば」という「べき」思考も、変えたいところですね。)
幸い、セミリタイアするまで、まだ時間がありますし、仕事を辞めたら、もっと時間もできるでしょうから、「楽に生きる術」を少しずつ身に付け、また、慣らしていきたいものです。
「苦労する・しないに関わらず、生きているだけで、楽しい、幸せ!」と感じられる心持ちがほしい。
もちろん、「努力して、何かを成し遂げる」とか、「たまの贅沢を輝かせるために、節制を基本とする」といったことは、必要だと思います。
また、「努力して何かを成しえた」という経験は、最上級のエンタメでもありますから、ここも、「結局、バランス」ということになるのでしょう。


年齢的にも、資産的にも、節制や追い込みに傾き過ぎていた割合を、リバランスする時期に来ているのかもしれません⌛
それくらい気楽な気持ちで、取り組みたいと思います。